SKYACTIV Mazda 3 (アクセラ) 詳細公開。燃費17~21%改善でパワーも強化
投稿日:2011年04月21日
カナダ国際オートショーで発売がアナウンスされたものの細かな情報が無かった 2012 Mazda 3 ですが、今週末から開催される、ニューヨーク国際オートショー に合わせて詳細な仕様が発表されました。
2012モデルの目玉は、もちろん SKYACTIV-G 2.0L ガソリンエンジンをはじめとした SKYACTIV技術になります。
SKYACTIV-G エンジンは、6速 MT の SKYACTIV-MT か、6速 ATの SKACTIV-Drive と組み合わせる事が可能です。
セダンとハッチバックのどちらでも選択可能です。
既存の MZR 2.0L エンジンも5速マニュアル/5速ATと組み合わせた形で、継続するそうです。(セダンのみ)
新しいSKYACTIV-G 2.0L ガソリンエンジンは、既存の MZR 2.0Lエンジンより 4.4ポンド(2kg) 軽量化されています。
圧縮比は、12.0:1 で、155馬力(6000回転)、148lb-ft (4100回転)を生み出します。とあります、SKYACTIV-G とは言え、14.0:1 の圧縮比では無いようです。
既存の MZR-2.0Lエンジンと比較すると、5%の馬力の改善(148馬力/6500回転→ 155馬力/6000回転)と、10%のトルクの向上 (135lb-ft / 4,500回転 → 148 lb-ft/4,100回転)を達成しています。 最大馬力、トルクともに発生回転数が下がっていますので、街乗りで扱いやすくなっている事が想像されます。
燃費は、Mazda 3セダンの場合、SKYACTIV-G + SKYACTIV-Drive 6速 AT の組み合わせで、EPAの基準で 28mpg (City) /40 mpg(Highway) となり、それぞれ、17%と、21%の改善を達成してたとしています。 (MZR 2.0L + 5速ATとの比較)。
SKYACTIV-G + SKYACTIV-MT 6速の場合は、ATの場合よりわずかに下がって 27mpg (City) / 39 mpg(Highway) となります。
Mazda 3 ハッチバックの場合は、27 mpg (City) /38 mpg (Highway)(SKYACTIV-MT) 、 28 (city) /38 (highway )(SKYACTIV-Drive AT).と発表されています。
気になる燃費を、既存の MZR 2.0 Lと比較してみると・・・
Mazda 3 ハッチバック | SKYACTIV-G 2.0L | SKYACTIV-MT (6速) | 27 mpg(City) / 38 mpg (Highway) | |
Mazda 3 ハッチバック | SKYACTIV-G 2.0L | SKYACTIV-Drive (6速) | 28 mpg(City) / 38 mpg (Highway) | |
Mazda 3 セダン | SKYACTIV-G 2.0L | SKYACTIV-MT (6速) | 27 mpg (City) / 39 mpg (Highway) | |
Mazda 3 セダン | SKYACTIV-G 2.0L | SKYACTIV-Drive (6速) | 28 mpg (City) / 40 mpg(Highway) | 17~21%の改善(MZR2.0比) |
旧Mazda 3 セダン | MZR 2.0L | 5速 MT | 25 mpg (City) / 33mpg (Highway) | |
旧Mazda 3 セダン | MZR 2.0L | 5速 AT | 24 mpg (City) / 33mpg (Highway) |
となります。意外な事に 2012 Mazda 3のセダンのATが一番燃費が良くなっています。ハッチバックの方が燃費の良いイメージがありましたが・・
EPAによる燃費の測定方法が、ピンと来ませんが、SKYACTIV 2.0 Lの燃費は、27 mpg ~ 40 mpg の範囲にあり、日本の単位に換算すると 11.5 km / L ~ 17 km / L 程度になります。
他の車種と比較してみると・・・・
2012 Mazda 3 セダン | 28 mpg (City) / 40 mpg(Highway) | 2.0L / 6AT / セダン 2012年モデル |
Mazda 2 (デミオ) | 29 mpg (City) / 35 mpg(Highway) | 1.5L / 5MT 2011年モデル |
RX-8 | 16 mpg (City) / 23 mpg(Highway) | 6AT 2011年モデル |
Nissan Versa (ティーダ) | 28 mpg(City) / 34 mpg (Highway) | 1.8L AT 2011年モデル |
Audi A3 | 21 mpg(City) / 30 mpg (Highway) | 2.0L 6MT 2011年モデル |
Toyota プリウス | 51 mpg(City) / 48 mpg (Highway) | 2011年モデル |
各車種複数のタイプがあった場合は、ガソリンエンジンで、燃費サイトにあった一番燃費の良いものを選んでみました。
パワーやトルクも重要なので、もちろん一概には比較できませんが、今回の Mazda 3 は、Mazda 2(デミオ) と 同等か上回る燃費である事がわかります。
そして SKYACTIV-G の Highway 燃費で、40 mpg というの数字がやはり目立ちます。上の例で上げた中では、40 mpg 代はプリウスだけなので、開発陣としてもここを目指したかったのでしょう。
サイズ的には、日産のティーダや、Audi A3 が近いかな。という事で選んでみましたが、今回の SKYACTIV-G は、それらを上回る高燃費エンジンである事がわかります。
Cityモードで、ティーダと同じ 28 mpg を示していますが、ティーダは、1.8Lのエンジンで排気量が Mazda 3より小さいもので、SKYACTIV-G の性能の高さが伺えます。
単に燃費だけのエンジンというのはこれまでもあったと思うのですが、今回のマツダ SKYACTIV 技術は、パワーやトルクの向上も果たしており、走る楽しさも向上させているとされています。
実際には、実環境で揉まれて市場の評価が確定していくのでしょうが、まずは、ほぼ当初の発表通りのものが出てきたようです。
ただ、今回の発表をよく見ると SKYACTIV-G の圧縮比だけは、当初キャッチーにコピーとして踊っていた 14:1 では無く、12:1 と発表されています。
14:1の圧縮比が目的ではありませんが、Mazda 3の既存のレイアウトなどの制限もあるはずなので、オール・ニューのCX-5 の方では、さらにチューニングされた SKYACTIV-G が出てくる可能性がありそうです。
以下は、2月のカナダ国際オートショーで 2012 Mazda 3 が、デビューした時の記事です。
SKYACTIV を採用した マツダ3 (アクセラ) がカナダ国際オートショーで公開 | Mazda Fun Community