次期ロータリーエンジン車の動向は?
投稿日:2013年12月02日
東京モーターショーの開催に伴い、海外プレスがロータリーエンジンに言及する記事を幾つか出しています。
海外誌がマツダ側にインタビューする機会があったようです。
Aotomotive News は、マツダの小飼 雅道 社長の発言として、以下のようなコメントを伝えています。
Sales would have to total 100,000 a year for Mazda to resurrect the technology, he said. So Mazda isn’t planning a rotary revival, he said.
(トータルで10万台くらいの販売台数が無いと、ロータリーエンジンを生き返らせる事はできない。現時点で、ロータリーのリバイバルは計画されていない)
現状では、コスト的に見合わないためロータリ車は計画されていないとの発言です。
とは言いつつも、以下のような含みを持たせています。
“We are the first and only manufacturer to commercialize the rotary engine. In that respect, we have some responsibility,” Kogai said. “So please allow us to continue our research.”
(私達は、ロータリーエンジンを市販かした、初めで唯一のメーカーです。この点では、私達は責任があると思っています。研究は継続させて下さい)
いずれにしても、以前 USのマツダ関係車から出てきた、16Xベースの新型車の計画が進行中という話しは否定されてしまいました。。
また、caradvice.com も、マツダの執行役員でR&Dリエゾン室長の藤原清志氏の発言として、以下のように伝えています。
“We are continuing the development phase but the rotary has several issues,” “The biggest issue is the fuel economy and CO2 [emissions].”
(私達はロータリーエンジンの開発を続けているが、幾つかの問題があります。大きな問題は、燃費とCO2です)“There are some new technology elements that we have completed development for … to help find the perfect solution.
(そのために幾つかの新しい要素技術については、開発は終えています。完璧な解決策を見つける手助けになると思っています)
次世代ロータリー用に新しい技術が開発されている事は、以前にも示唆されていましたが、この研究は完了していたようです。
これらの技術は、燃費やエミッションの性能を向上させるものと伝えられていましたが、それをそのまま市販化、というのではなく、さらに完璧なソリューションを目指している。という事のようです。
We haven’t made any decision about the commercialisation of the rotary engine yet. However, because of the successful result for Skyactiv tech products and Kodo design models [CX-5, 6 so far], using that profit as a fund we are continuously developing our technology for our future rotary engine.”
(私達はロータリーエンジンの商用化については、まだ何も決定していない段階です。けれども、SKYACTIV と魂動デザインの戦略が上手くいっている事で、その利益を使って、継続してロータリーエンジンの技術を開発しています)Fujiwara-san joked that the rotary development team may need a little more money and a little more time.
(藤原さんは、ロータリー開発チームは、もう少しお金と時間が必用だ。とジョークを飛ばした。)
現状は、新型アクセラがドンと売れる→開発予算が付く→さらなるブレークスルーが起きる→ロータリー市販車の開発がはじまる。という展開を期待するしかないようです。