アーシングをしてみよう
投稿日:2005年02月01日
使用した製品は、大阪の「三和自動車部品工業株式会社」製の「サンダードルフィン」という製品で、およそ2,000円でホームセンターで販売されていました。
アーシングケーブルは、8sqの5mのケーブルが入っていました。今回の作業のアーシングポイントの選択方法では、十分な長さでした。
写真は作業途中で撮った物で、幾つか使用してしまっているので、個数が減ってしまっていますが、アーシングキットには、いろいろ付属品が入っています。
以下は付属品のリストです。
6mm端子(金メッキ) x 9
8mm端子(金メッキ) x 1
10mm端子(金メッキ) x 1
ボルト x 3
ナット x 4
熱収縮チューブ(透明) x15
結束バンド(黄色) x 10
アーシングターミナル x 1
他にも、タイラップを何本か使用しました。自宅にあったものですが、DIYセンター等に売っているものです。
長さ20cm程度のもので、タワーバーにアーシングケーブルを固定するのに使用しました。
写真は8sqまでカシメる事ができる電工ペンチです。3000円~5000円程度です。
電工ペンチが無くても、端子をケーブルに固定する事は不可能では無い?のかもしれませんが、かなり大変な作業だと思います。
作業効率や安全性を考えるときちんとした工具は必須と考えた方が良いでしょう。
アーシングケーブルの実際の長さは、車に合わせながら決めました。
実車を前にして、いろいろ作業開始すると、服が結構汚れはじめたので、アーシングの作業を行う前に、外装の洗車とエンジンルームの内部を綺麗に掃除しました。また、工具等をエンジンルームのプラスチック製のカバーの上に無造作に置くと、意外と細かな傷が簡単に入ります。工具をエンジンルームに置くために、雑巾やウェス等を何枚か用意しておくと良いと思います。
アーシングケーブルの長さは、どのようにケーブリングするかで変わってきますが、純正DOで用意されている、アーシングケーブルの長さについては、こちらを参照下さい。
今回、純正アーシングポイントには無い配線(オルタネーター~バッテリー-端子)を追加しましたが、その長さは40cm(両端の端子にカシメるために被服を剥ぐ部分含む)でした。この長さも人によって微妙に変わるでしょう。
回りにカッターで、できるだけ深く切れ目をいれ、ラジオペンチでひねると綺麗に被服を剥がす事ができます。
ターミナルを取り付けてカシメます。
この太さになると、綺麗にカシメるのはなかなか難しかったですが、専用工具を使うと恐ろしい程がっちりカシメられます。
熱収縮チューブをライター等で炙ります。ガスコンロ等で炙ってやるのも簡単かも知れません。いずれの場合も、金具部を含めてやけどするほど熱くなるので注意して作業します。
アーシングケーブルができあがれば、次は車での作業になります。
ボディ右側のアーシングポイントです。(後述する①のポイント)
ボディ左側も同様の箇所にアーシングポイントがあります。
ターミナルのφ=6mmです。
2つの端子と、既存のアース用の端子を供締めしています。
インテークマニホールド近くのアーシングポイントです(後述する②のポイント)。端子のφ=10mmを使用しました。
正確には計っていないのですが、φ=6mmでは小さく、φ=10mmでは少し大きかったので、φ=8mmくらい?ではないかと思います。(φ=8mmの端子もアーシングキットに入っていたのですが、事情があってφ=10mmに加工してしまっていたので確認できませんでした。10mmφでも違和感も問題もありません。)
今回の作業では、他の部分は、φ=6mmで足りたのですが、この部分だけ大きめのφの端子が必要でした。
2つの新規端子と、既存のアース用の端子を供締めしています。
ECU近くです(後述する③のポイント)。
端子のφ=6mmです。
既存のアース用の端子と、2本の新規アーシングの端子を供締めしています。
オルタネーターのハウジングにも一本留めました(後述する⑤のポイント)。ここは純正のDOのアーシングポイントでは無い所です。
端子は、φ=6mmを使用しましたが、ネジのφは、4mmでした。
オルタネーターのハウジングを留めているボルトです。φ=4mmの長いボルトです。
アーシングキットに付属のターミナルをバッテリーのマイナス端子に固定します。写真の様に固定したかったのですが、バッテリーから伸びているボルトの先端(↑の部分)が微妙に短く、留める事は可能ですが、少し頼りありませんでした。
後日、バッテリーのマイナス端子を留めるボルトを長いものに変換する予定です。
上記のネジが若干短かったので交換しました。
使用したネジはM6のネジです。
ボルトやナット、ワッシャーを近所のDIYセンターで総額30円ほどで購入しました。(ばら売りしていたのでお安く購入できました。ボルトが8円、ワッシャーが2円等です。)
ボルトの長さは35mmのものを使用しています。
ナットが多いので見た目ちょっとごちゃごちゃしてますね。
アース端子まわりは粉を吹いてました。(端子回りが少し白っぽく汚れているのがおわかりでしょうか?)
作業箇所のまとめです。
①車体右
②インテークマニホールド(ここだけ、ネジの太さ、つまり必要な端子の穴の大きさが違います)
③ECU付近
④車体左
①~④までは、一続きです。④→②→①→③→「バッテリーのマイナス端子」の順番でつながっています。
①、② 、③のポイントでは、2つのアーシングケーブル端子が供締めして接続されてています。
⑤のオルタネーターのハウジングからのアーシングケーブルは、⑤→「バッテリーのマイナス端子」で直接繋がっています。
5mのアーシングケーブルを使用して、上記のケーブリングで、約1m残りました。
①③④⑤は、6mm端子を使用しました。
②は、10mm端子を使用しました。(実際のネジのφは、10mmより小さいサイズ。但し、6mmφでは小さすぎ)
今回の作業の総費用は次の通りです。
アーシングキット 約2,000円 正確な値段は失念
電工ペンチ 約4,200円 正確な値段は失念
追加のボルト 約30円
合計 約6,230円
作業後記
納車してから1年半以上過ぎてから取り付けましたが、付けた後、何か変わったかと聞かれれれば、残念ながら全く何も分かりませんでした。
試行目的は、寒い時期になると発生するイグニッションをひねった時の「ブチッ」という異音の改善のためでしたが、今回、使用したアーシングポイントでは、改善は見られませんでした。