新技術「減速エネルギー回生システム」の名前は「i-ELOOP」である事が明らかに
投稿日:2011年11月28日
以前、雄(TAKERI)の記事でもご紹介したのですが、減速エネルギー回生システムの名前が「i-ELOOP」(アイ・イーループ)である事が明かされました。
ハイブリット車では、減速エネルギーの回収は、モーターを介して行われる事が多いですが、ハイブリッド車のように特別なモーターやバッテリーを持たない一般の乗用車でも、減速エネルギーを回収するのが今回の「i-ELOOP」だそうです。
マツダは、運転中の加減速のメカニズムに着目し、一回の減速で大量の電気エネルギーを回収できるようにすることで、ハイブリッド車のように特別なモーターやバッテリーを持たない一般の乗用車でも高効率な減速エネルギー回生を行えるシステムを開発したとの事です。
このキャパシターは、アクセルオフの時点から充電が開始され、最大25Vの電圧で数秒で満充電になるそうです。
キャパシターに蓄えられた電気は、DC-DCコンバーターにより、車で使われる12Vの電圧まで降圧され、直接エアコンやオーディオなどの電装品に供給される他、必要に応じてバッテリーの充電にも回されるそうです。
発表レターを読む限りでは、オルタネーターの発電する電気を、加速時だけこのキャパシターに貯めた電気で肩代わりする事によって、発電によるエンジン負荷を減らし、「エアコンをオンにしていると、ちょっと加速の出だしが悪いな・・・」と言うような状況を改善する効果を狙っているよううです。
場所としてはフロント左側に搭載されている縦長の物体がキャパシターです。
尚、減速の度にキャパシターの充電・放電プロセスを繰り返す事で、頻繁に加減速がある環境では、最大で10%の燃費の改善が見込めるとされています。
ネーミングの由来は、Intelligent Energy LOOPの略で、「エネルギー(Energy)を、無駄なく、賢く(Intelligent)循環(LOOP)させる」事を意味しているそうです。
今回の発表では、このi-ELOOP が「2012年から市販車に搭載します。」とされています。
見る限キャパシターが巨大なだけに CX-5にこれから搭載される。という事はなさそうな気がしますし、これは、次期アテンザが2012年には発売する。という宣言だと(少なくても管理人は)思います。